パラディーゾ・ディ・カクチ:丘の上に佇む、静かな威厳
モンタルチーノ北西部、穏やかな丘陵に抱かれたパラディーゾ・ディ・カクチは、家族経営の名門ワイナリーとして知られています。力強さとエレガンスを自然に両立させたブルネッロは、土地の表情、季節の呼吸、そして人の手の温度を穏やかに映し出します。
ワイナリーは、1964年に創設者が放置されていた丘陵地のブドウ畑を再生したことに始まります。標高250〜300メートルの特別な区画は、酸の鮮度と果実の成熟を高い次元で両立させ、ブドウ本来の個性をワインに忠実に反映させます。土壌は粘土質と石灰質を主体とし、古代の海洋性堆積物が混ざる複雑な層構造。これがサンジョヴェーゼにミネラル感と奥行きを与えています。
パラディーゾ・ディ・カクチでは、伝統を尊重しつつ、必要最低限の技術のみを採用。すべての畑作業は手作業で行われ、熟成にはスラヴォニアンオークの大樽を使用し、ワインを自然にゆっくりと育てます。この控えめで誠実な姿勢が、クラシックでありながら洗練されたブルネッロを生み出すのです。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCGは、赤いチェリーや甘いタバコ、ローズマリー、微かなスパイスが香り、酸とミネラルが縦に伸び、余韻は静かで長い。熟成可能性も高く、飲むたびに畑と時間の深みを感じさせます。
リゼルヴァは優れた年にのみ造られ、黒系果実や杉、バルサミコの奥行きがあり、タンニンはきめ細かく深い余韻が続きます。ロッソ・ディ・モンタルチーノDOCは、軽快で親しみやすく、赤い果実の香りとしなやかな口当たりが印象的です。
私たちがこのワイナリーを輸入する理由は、彼らが誠実さを大切にし、畑への敬意と土地の理解を持って、静かにしかし確かな存在感で「本物のブルネッロ」を示しているからです。一度出会うと、必ずまた手に取りたくなる、そんな魅力を持つ造り手です。
トスカーナ州、モンタルチーノ、イタリア
1985
約8,000〜10,000本/年
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ロッソ・ディ・モンタルチーノ
Philosophy
その結果、静かで奥行きがあり、土地への敬意が感じられるブルネッロが生まれる。